こころの相談室 大阪
こころの病気

強迫性障害
強迫性障害とは、不快な考えが頭に何度も浮かぶため、その不安を振り払う目的から同じ行動をくり返してしまう病気です。手を何度も洗わずにはいられないとか、戸締まりを何度も確認しなくては気がすまないなど、誰でもたまには経験する行動なのですが、それが習慣的かつ非常にエスカレートして生活に支障をきたすほどの状態が強迫性障害です。そして、患者さんが自分の不快な考えについて「こだわりすぎだ」と判断できるにも関わらず、こだわらずにいられないことが特徴です。

原因
いくつかの要因が関係して起こってきます。病気の状態であって、やる気のなさで起こってきているものではありません。遺伝や、性格だけで起こってきているものでもありません。まじめで責任感の強い、几帳面、仕事熱心な人がうつ病になりやすいともいわれています。そんな人が、ストレスの多い環境や急な生活環境の変化などに出会ったとき、うまく対応できず、病気の状態になるとも考えられています。
うつ病の時は、脳内の神経伝達物質が正常に働かなくなって、病気の状態を引き起こしていると考えられています。

症状
 [強迫観念]
・反復的かつ持続的な思考・衝動・心像で,侵入的かつ不適切なものとして体験され,この障害の期間中に強い不安・苦痛を引き起こすことがある。
・その思考・衝動・心像は,単に現実生活の問題についての過剰な心配ではない。
・患者は,この思考・衝動・心像を無視・抑制したり,または何か他の思考・行為によって中和しようと試みる。
・患者は,その強迫的な思考・衝動・心像が,思考吹入の場合のように外部から強制されたものではなく,自分自身の心の産物であると認識している。
このような目立った症状は、発病後まもない急性期に主として見られます。後に述べる薬物療法が有効な症状です。
 [強迫行為]
・反復的行動(例: 手を洗うこと,順番に並べること,点検をすること)または心の中の行為(例: 祈ること,数を数えること,声を出さずに言葉を繰り返すこと)であり,患者は強制観念に反応して,または厳密に適用しなくてはならない規則に従って,それを行うよう駆り立てられていると感じている。
その行動や心の中の行為は,苦痛を予防・緩和したり,または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としています。しかし,この行動や心の中の行為は,それによって中和したり予防したりしようとしたものとは現実的関連を持っていないし,また明らかに過剰です。
強迫症状の内容は患者さんによってさまざまに異なります。将来は、強迫性障害がいくつかのタイプに分類されるかもしれません。そして、原因や治療に関して全てのタイプに共通する点と、各タイプによって異なる点が明らかにされていくかもしれません。

治療
強迫性障害の治療において重要なことは、まず、この病気について正しく理解することです。強迫性障害による強迫観念や強迫行為は性格や性質だからしかたがない、というものではありません。適切な治療を早期に開始すればよくなることが多いと言われています。また、強迫性障害は症状が多様であり見分けにくい疾患であるため、専門医を受診して正しい診断を受けることが大切です。強迫性障害の治療は「薬物療法」と「認知行動療法」の2つを中心として行われます。

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